2010年09月03日
今日もどこかでデビルマン
中学の時、部活とは別にクラブに所属しなければいけない決まりがあった。
部活もクラブも一緒だろうと思う人もいるかもしれないけど、うちの中学では全く違うものだった。
部活は、生徒が自由に選択して入部することが出来たし、所属しない選択権も与えられていた。
野球、バレー、バスケット、サッカー等々、体育系を中心に先輩後輩の序列がはっきりした、
所謂一般的イメージのやつが部活だ。
一方、クラブは、
指定された限られた数から選択するもので、必ず何かしらのクラブに所属しないといけないものだった。
担当の先生の指導の下、授業の一環として活動するもので、
写真、囲碁、将棋、新聞、読書等々、文科系を中心に、先輩後輩はなく同期生だけの集まりだった。
その時、オレが選択したのは、囲碁クラブ、
特にやりたいクラブもないし、奥の深そうな囲碁でも覚えてやろうか、くらいの気持ちだったと思う。
ところが、元々、座りっぱなしとか、じっくり考えるとか、少しづつ進むとかの囲碁・将棋の世界は苦手で、
多動児に近いオレの性格では、真面目に囲碁に取り組むのは無理だった。
そこで似たようなおふざけクラブ員と始めたゲームが「何個何個いーくつ」だった。
二人で向かい合い、それぞれ白・黒の碁器(碁石を入れる容器)に手を入れ、
無造作に碁石を取り出し、両の手のひらで碁石が見えないように隠しながら胸の前に出す。
二人目を合わせ「せーの」の掛け声をかけ、
両の手のひらで碁石を隠したまま、両手を上下させ、碁石をじゃらじゃら鳴らしながら、
「何個何個いーくつ」と、「♪ソ・ミ・ド、ソ・ミ・ド、ラ・ミ・ド」の音階でデュエットする(適当)
「いーくつ」の「つ」の合図で手の上下を止め、
「オレは8個」
「じゃあ、オレは10個」と、
お互いの手のひらの中にある碁石の合計を当てっこするのだ。
二人とも当てることができなければ、また碁器に手を突っ込んで「何個何個いーくつ」を繰り返す。
どちらかが数を当てるまで永遠に繰り返す、何とも複雑なゲームなのだ。(アホだから)
しかし、アホな二人は必死になって「何個何個いーくつを繰り返していた。
実は、一勝負毎に必ず何かを賭けなければいけなかったからだ。
中学生なのでお金があるはずがなく、その時大事にしていた物を賭けあった。
そして、運の良いオレが圧勝し、手にしたそいつが当時一番大事にしていた物、
「デビルマンの主題歌シングル」と「人造人間キカイダーゼロワンの主題歌シングル」、
だから、この歌は今でもすぐに口ずさむことができる。
「♪あれは、誰だ、誰だ、誰だ、誰だ、あれは、デビル、デビル、デビルマン、デビルマン」
「♪スイッチーオン、1、2、3、電流火花が身体を走る、次郎、チェインジ、キカイダー」
そして、この歌はバンドでカヴァーしたいと思うくらいに好きだった、
デビルマンのエンディングテーマ「今日もどこかでデビルマン 」、
確か、こっちはB麺だったと思う。
デビルマンエンディングテーマ
Posted by takichi at 22:25│Comments(0)
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