2011年11月24日
マイ・ソウルミュージック

マディソンスクウェアガーデンのスポーツバッグが流行っていた頃、ディスコというものを知った。
中三のクラスメイトに、ディスコ通いしているねーねー(姉)のいる「ゆーみー」と言う変な妹がいて、
ぺったんこに縫い付けたオネエのお下がりのマディソンスクウェアガーデンのスポーツバッグを、
自慢げに見せびらかしながら「今、ディスコではこんな曲が流行ってんだよ」と生意気な講釈をたれていた。
こんな曲って言うのが「Carl Douglas」の「Kung fu fighting」だった。
紛れも無くチープな感じが当時の「ゆーみー」と被って、たまに聞きたくなる。
当時、「ブルース・リー」主演の映画「燃えよドラゴン」が大ブレイクで、世界中がカンフーだらけだった。
本場の香港では、当たり前のようにカンフー映画ばかり公開されていたが、
日本でも、世界の「ソニー」「千葉真一」が、関根勤のような表情で、とんでもないカンフー映画に主演していた。
今日本では、中国のパクリ文化を嘲笑するニュースや取材が多いけど、当時の日本も大差ないと思っている。
そんなチープなディスコミュージック体験から、ポーズとしてはマジ聴き無しのウルミュージック。
歯向かうようにブリティッシュ・ロックやプログレッシブ・ロックに傾注していったけど、
実は、同時期にラジオでベストヒットUSAもフォローしていたので、
当時上位常連のディスコサウンドにもかなりの思い入れがあったりするのだ。
「Gladys Knight &Pips」の「Midnight Train To Georgia」
中学、高校の頃だから、小遣いもそんなにあるわけないし、
試しでレコードを買うなんて贅沢は難しかった。
だから、どんなにシングルが良くても、ソウルのアルバムを買うことは冒険でしかなく、
確実に満足すると信じていたUKロックにしかお金をかけなかった。
時代は変わり、レンタルレコード屋さんという便利な仕組みが台頭し始めた80年代、
レコードは「買う」から「借りる」というスタイルに変化、
10分の1のコストで色々なサウンドを手に入れることができるようになった。
貧乏学生の私にとって都合の良い時代、音楽的に小さな冒険を繰り返すことができるようになった。
最初の小さな冒険に選択したミュージシャンがこの人、
ソウルミュージックの王道、
「Marvin Gaye」で「Mercy Mercy Me/What´s Going On」
本日はこのくらいにしておこう、なんだかお疲れのようだ!
Posted by takichi at 22:16│Comments(0)
│USA