2011年05月12日
Buckcherry For the Movies

もうだいぶ前になるけど、DVDで映画「悪人」を観た。
普通だと小説を先に読むパターンなんだけど、
映画の話題が先行してしまって、なかなか小説を読む気がしなかった。
読む気はしないものの、カンヌで深津が賞を取ってるし、派手に話題にも上がったし、
かなり興味は持っていたので、レンタル屋でたまたま目に付いたこともあり、借りてしまった。
で、思ったんだけど、
深津より、妻夫木の方に感心してしまった。
現代のモテ男が、ここまで、ダサく、寂しい男になれるんだ!
深津には、どこかデビュー遅延っぽいダサさを感じていたこともあり、この役回りにあまり驚きはなかった。
言葉も少なく、話せば訛るし、いつも表情は冴えないし、ぎこちなく乱暴な所作がイラつくし、
ニッカポッカも、ブロック色なのかレンガ色なのかのジャンパーもよく似合う、妻夫木に驚いた。
ショーケンの「青春の蹉跌」のような、
水谷豊の「青春の殺人者」のような、
久しぶりに、若者独特の屈折と挫折と心の闇を感じた。
個人的には妻夫木に「主演男優賞」を贈りたい。
あまり嬉しくないだろうけど・・・。
Posted by takichi at 22:13│Comments(0)
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