2010年08月08日
Belief 銀行業務改善隻語
平成14年、初支店長で現場に出た頃、支店経営に対する自分の信念を説明するために、
支店の職員全員に配布して、「これがオレのコンプラだ、リスク管理だ!」と宣言した。
異動で別の営業店に配置になった時も、まず最初にこれを全員に配布して、「オレの考え」とした。
2ヶ月に一回のエリア長会議で、三役を前に全文を読み上げ、
「バブルを知る我々は、二度とバブルを起こしてはならない」と付け加えた。
「営業、営業、プロフィット、プロフィット」している皆さんの反応は非常に鈍かったけどね。
この考えを実践する経営陣が一人でもいたなら、オレは退職することは無かっただろう。
銀行業務に愛想を尽かしたわけじゃなく、銀行業務に携わる人間に愛想を尽かしたのだ。
「銀行業務改善隻語 一瀬粂吉」
1.元来、銀行は地味なる商売なるを以って、勤めて虚飾を避け、体裁に囚われず、主として内容の充実と基礎
の強固とを図り、一歩一歩を撓まず、急がず進むに要す。決して己を削り、虚飾をなすの愚に陥る勿れ。砂上
の楼閣は風雨に堪うる筈なし。徒にメートルを上ぐる競争は、禍根たり。
2.数字は全ての構成基礎として大切なるものなり、同時に数字ほど人を明らかに欺くものなし、心して視ざるべ
からず。
3.何事も不合理、不自然に始むるものは、その終わりにおいて、必ず不結果を見ざることなし。これ当然の帰結
にして、時に遅速こそあれ、結局、物は落つる処に落つ。所謂因果応報の程なり。
4.銀行も、顧客も、共に実力相応を守るべし。破滅の根源は結局、分相応を超ゆるにあり。これ古今東西の鉄
則なり。
※平凡なる道理は何人も之を知る、而も之を実行するものに至りては、真に非凡の人と謂うべし。
http://www.youtube.com/watch?v=WEgUUTkqRRQ
Posted by takichi at 22:43│Comments(0)
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