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2010年03月16日

隣のすみこ姉さん3

隣のすみこ姉さん3

 「壮絶な人生となるのか?、すみこ姉さんの世界!」 

隣のすみこ姉さん1
http://blogs.yahoo.co.jp/takichitoginji/22510951.html

隣のすみこ姉さん2
http://blogs.yahoo.co.jp/takichitoginji/24563058.html

再度目覚めたときには、部屋中にむっとするような淀んだ空気が充満していた。

後頭部の鈍痛は治まる様子もなく、嗚咽が込み上げるほど気分は悪い。

気を失う前に蘇った全ての記憶が、今も鮮明に残っていることに起因する。

両腕を突き、腕立て伏せをするようにゆっくりと顔を上げ、

白い壁に刻まれた黒い文字を、ただ黙って見つめてみた。

「重い」と言う意味がよくわからない。

愛しているから、同じように愛してくれと、見返りを求めるのなら重いかもしれない。

すみこ姉さんは、一方的な無償の愛でも構わないと、いつも思っていた。

だから、彼にどんな仕打ちを受けようが、無視されようが、我慢できた。

ずっと側にいて欲しいなんてお願いしたり、そんな素振りも見せたことはなかったはずだ。

ただ、彼が、最後はすみこ姉さんと一緒に居てくれれば、

ただ帰って来てくれさえすれば、それだけで良かった。

それが重いと言うことは、愛されること自体を拒否しているということなのか?


意気地なしで、嘘つきで、見栄っ張りで、何の取り得もない男の癖に・・。

すみこ姉さんは、首の後ろに手を回し、ゆっくりと揉み解した後、頭をくるりと回してみた。

コキッと首の骨の鳴る音が気持ち良くて、もう一度反対側に回してみた。

「2回は鳴らねーのか」と呟きながら立ち上がり、

窓のカーテンを、勢いよく、引き裂くように両側に引き寄せた。

先程気を取り戻した時には優しかった日の光も、今は刺すように目に痛い。

しかめっ面になったすみこ姉さんは、窓の横のドレッサーに置いてあったタバコを手にする。

まだ開いてなかったマイルドセブン1ミリのビニールを引っ張り、小指で銀紙を立てた。

親指と人差し指で几帳面に銀紙を切り捨てると、右の二本の指で開いてない方の口を軽く叩いた。

飛び出てきたタバコを1本摘んで口に運び、タバコの側に置いてあった「スナックHERTBREAKER」のマッ

チで火を点け、思いっきり煙を吸い込んだ後、「フー」と深呼吸のように煙を吐いた。

「そろそろ潮時か!あの野郎、最後までオレの正体が分かってなかったかもしんねーな」

すみこ姉さんは、タバコを咥えたまま、

窓の外が見えるように、ドレッサーの上にがに股で座り、

無意識に左手で、パンツの中の一物の位置を直していた。

「それとも重いって、その事実が重いってことだったのか?」


なぜか別の世界に入り込んでしまった、続けられるかわかんなくなったね~!

http://www.youtube.com/watch?v=f7t2H67Zons&feature=related



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Posted by takichi at 21:54│Comments(0)USA
 
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