2011年03月07日
The Blockheads Greed

Greed=欲張り
イアン・デューリーがいなくても、ブロック・ヘッドでイケテルね!
欲張りと言うか、私利私欲の話。
銀行はお金を商品として扱う場所だから、お金に関係するものが常に目の前にある。
現金・札束は勿論のこと、小切手、手形、クーポン、印紙、証紙、T/C、M/O・・・etc、
金に困っている人間であれば咽から手が出るほど欲しい現物の数々。
あまり大きな声では言えないが、金に目が眩み、魔が差した人間も何人か見てきた。
小さな字だから、このくらいの暴露はいいだろう。
直接現金に手を付けたり、勘定を誤魔化すことが業務上の横領に該当するのは明白だが、
職務上知り得た情報、コネクションを駆使して私腹を肥やすことはどうか?
オレ的にはアウト~なのだ。
がしかし、オレが入ったばかりの銀行では、業者から色々な情報を得た支店長クラスが、
アパートを建てたり、土地を購入したり、資産形成に余念がが無かった。
「支店長~、支店次長~、アウト~!」と叫んで、罰ゲームを与えたいと思うくらいだった。
当時はまだ、コンプライアンスとかインサイダー取引とか企業倫理とか、堅苦しい概念が一般化する前で、
泥棒の真似をしなければ、銀行の利益を損なわなければ、お咎めは無かった。
兼業禁止の就業規則はあったけど、アパート経営にはそれほど目くじらをたてていなかった。
けど、
サラリーマンがサラリー以外に収入を求める姿勢が問題だと、当時20代の青年は思っていたのに、
周りの先輩方には、あまりそんな感覚は無かったようだ。
銀行に入って3年目くらいだっただろうか、
土地神話が蔓延っていた当時の時代背景から、オレも多くの不動産融資を手がけた。
不動産業者が毎日のように案件相談に来る、
とにかく、早く、多くの金を引っ張り出したい業者は、
担当の私利私欲に漬け込むという懐柔策を取ることも多かった。
「takichiさん、いい土地がありますよ、takichiさんなら、ほぼ原価で、手数料なしでいいですよ!」
「takichiさん、一口かんでくださいよ、次の売主も決まってますから、間にかむだけで、〇百万ですよ!」
そんなお誘いにはいつもニコニコと笑いながらこう答えていた。
「ありがとうございます、でも私には毎月安定した給与がありますし、その案件で社長が儲けてくださいよ!」
「私はお客さんの儲かってる顔を見ているほうが嬉しいから、社長が儲けてよ!」
「儲けたかったらサラリーマンなんかになりませんでしたよ、私って商売人じゃないんですね~」
そう、オレって今でもあまり商売人していない。
「宵越しの金は持たない」酒の飲み方はそんな性格からかもしれない。
それはそれで、家計的には問題だ。
The Blockheads - Greed
Posted by takichi at 22:16│Comments(0)
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