2010年11月09日
The Drugs Don't Work!
随分と際どいタイトルだな~、って?
そんなことはないよ。
どんなに高級なニコチンパッチを貼ろうが、
禁煙ガムを噛もうが、
禁煙外来で名医から処方箋を貰おうが、
「The Drugs Don't Work」
大事なのは君の「意思」と、「心遣い」なのだ。
10月から煙草が値上がりし、禁煙に努力する人が増えたことを認識してはいたが、
禁煙は、飽くまでも他人事でしかなかった。
「煙草はオレの酒のつまみだから」と、ほぼ何も食わず、煙を肴に酒を呷る男だった。
「1000円になっても止めないと思うね」と、ずっと嘯いていた。
実は・・・、継続喫煙の皆さんを裏切るようで悪いが、
10月1日から、きっかり、しっかり、禁煙しているみたいなのだ。
自分のことなのに「みたいなのだ」としているのは、
はっきりとした意思で禁煙したわけではなく、何となく禁煙になっているから。
煙草が残り2~3本で切れそうになったので、補充しておこうと、コンビニに寄ってレジに並んだ。
前の客もオレと同じ目的で、410円を支払って煙草を手にしていた。
隣のレジでは、20歳くらいの青年が、小さ目の弁当を400円で購入している姿が目に止まった。
400円余りの金を、全く違う物に支払う様子を同時に見た。
一方は昼飯に400円、もう一方は煙に400円、
何だか、バカバカしい気持ちになってしまって、
煙には悪いけど、後2~3本様子を見ることにした。
普通に箱に残っていた2~3本の煙草は吸ってしまったけど、追加の購入をしないまま、
翌日の土曜日に畑作業を行い、夜には畑人会議に出席した。
いつもなら、煙草を切らせば、隣の奴だろうが向かいに座ってようが、遠くにいようが、
誰の煙草なのか関係なく、勝手に抜き取って吸っていたのだが、
その日は、
「さすがに1本20円もするものを、勝手に、やたらと吸うわけにはいかないよな~」と、遠慮した。
「いいよ、大丈夫だよ」と、きんべーやbatohがオレの目の前に煙草の箱を寄せてくるけど、
いつになく固辞するオレ、
皆の不審な目を感じながらも、更に酒でボヨン、ボヨンになりながらも、
結局、1本も手を付けなかった。
どうやらオレは、密かに禁煙する気になっていたようだ。
10月1日の夕方に煙草が切れてから今日まで、一本も吸っていない。
まさしく禁煙だ、驚き!
吸わくなってからというもの、やたら痰がからみ、咳が止まらない。
夜中に苦しくて何度も起きたので、寝不足状態も続いた。
酒の飲みすぎで変な病に冒されたのかと一瞬頭を掠めたが、
真っ黒な肺が異物を吐き出して、白くなろうと足掻いている実感がする。
人間の身体って不思議なもので、本人の意識とは別に、新しい環境に馴染もうと勝手に変化していくようだ。
意識はしていないが、禁煙する「意思」と、
1本20円以上もする他人の煙草に手を出さない「心遣い」が、禁煙に結びついたみたいだ。
だから、大切なのは君の「意思」と「心遣い」なのだ。
薬に頼ってばかりいちゃ駄目だぜ!
「The Drugs Don't Work」
Posted by takichi at 21:52│Comments(0)
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