2010年11月04日
トカトントン
太宰治の小説、
何かを始めようとした時、
何か素晴らしいアイディアを思いついた時、
何かに積極的になろうとした時、
感情が強く動くような出来事があった時、
普通であれば気持ちが弾み、
これから上り調子に向かうような時に、
どこからともなく「トカトントン」と、乾いた音が聞こえてきて、
バラ色の風景が、一瞬にして漆黒の闇に包まれ、
今までのポジティブな思考が跡形も無く消え失せる。
いや、漆黒の闇なら、絶望と悲しみのエネルギ-が残るようで、まだ救えるが、
日の丸を映し終えた夜中のテレビが、いきなり砂嵐に襲われるような、
無気力で白けた世界が、悪質なウィルスのように脳内に忍び込んで来ると、
太宰治に打ち明ける男の話。
人間の心の奥の闇とは・・・。
本日の役員会、管理者会議で、オレの頭の中に「トカトントン」がやってきた。
超ポジティブシンキングなはずだけど、いきなり「トカトントン」がやってきた。
いつもなら、時間をかけて役員を説得するはずが、
「そうですね~」で軽く受け流し、曖昧に会議を終了させた。
いつもならいくつもの例え話を持ち出して粘る作戦会議で、
「いんじゃない」で全てを片付けた。
「トカトントン」は突然にやってくるもんだ。
小松正夫なら、
「♪し~らけ鳥、飛~んで行く、南の空へ、みじめ、みじめ」と歌えば、
伊東四朗が、
「小松の親分さん!」と元気付けてくれるだろうけど、
オレは、この歌で元気になってみたい。
悩んでいるとか、落ち込んでいるとか、そんな勘違いは不要、
集中力の欠けていた本日の会議で、頭の中に浮かんだのが「トカトントン」で、
会議中に、本日のブログネタにしようと思ってしまった、不埒なリーマンだから!
With A Little Help From My Friends Joe Cocker
Posted by takichi at 22:22│Comments(0)
│UK