2010年09月08日
雫井 脩介&バドカン
雫井の文庫が出てたので、久しぶりに読み嵌ってみたけど、これまでの雫井と少し異なる。
長編を一気に読ませる筆力のある作家としてお気に入りなので、裏表紙のあらすじも読まずに購入した。
読み始めてびっくりしたけど、本格派の警察小説で「横山秀夫」を間違って買ったかと思った。
会話や主人公のオヤジのキャラとか、ところどこに雫井っぽい設定はあるものの、
「火の粉」「嘘貌」「犯人に告ぐ」「クローズド・ノート」のイメージとはまた違う印象の雫井を読んだ感じだ。
作家にもよるけど、当たりだったり、肩透かしだったり、驚かされたり、がっかりさせれたり、
これも、作家の才能の一種なんだろうね。
何でもないご飯が、あるタイミングやロケーッション、シチュエーションで、
とんでもなく美味しく感じたり、油過多の弁当が重くて食えなかったり、
小説も、そんな感じがあるかもしれない。
人間と言うものは、いつもどんな時でも我侭なもので、気まぐれなもんだと思う。
これから読む人もいるかもしれないので、あまり決めつけるような批評はしたくない。、
でも、今回の雫井は、オレの読むタイミング、ロケーション、シチュエーションと、
あまり良い相性では無かったようだ。
昨日の記事の油過多に少し引っ掛けたし、
油と相性の良いのは「火」で悪いのは「油」と、最後に大きなこじつけで、
最近話題のバドカンを、バド缶以外のビールを飲みながら・・・!
FREE - FIRE AND WATER(STUDIO LIVE 1970)
Posted by takichi at 22:13│Comments(0)
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