2010年07月16日
それでもオレはさわってない!
先日のニュースで、障害者の男性が盗撮の冤罪で2年をフイにしたと言う特集をやっていた。
まだ20代の青年で、専門学校に通っていた学生、
エスカレーターの下から女性のスカートの中を携帯カメラで撮影したと言う疑いをかけられた。
現行犯逮捕だったのかどうか?よくわからないけど、彼の携帯にはそんな写真は保存されていなかったようだ。
ところが、取調べでは本人が自白したようで、起訴され裁判に持ち込まれた。
母親が見守る公判で罪状認否が行われ、
裁判官の問いかけに、
「はい、サインをしました」と答えたらしい。
この返答に違和感を覚えた母親は、息子を精神科医に診断してもらうことにした。
すると、コミュニケーション能力に問題を起こすアスペルガー症候群であることが判明した。
アスペルガー症候群
「言語による会話能力があるにもかかわらず、自閉症同様の『かかわり』『コミュニケーション』『こだわり』の障害という三つの特徴を併せ持った発達障害」
状況証拠も少なく、コミュニケーション能力に劣る被告人の自白には信憑性が欠けると判断されたらしい。
子供の頃から、その状況に合わない会話が気になっていた母の愛情が勝ち取った無実だ。
しかし、この母親が子供の異変に気づかなかったら、
行動を起こすことの出来ない弱気な母親であったなら、
彼は有罪となっていたんじゃないだろうか。
冤罪の恐ろしさを、国家権力の恐ろしさを間近に感じてしまった。
最近の邦画ではかなり見応えのあった「それでもボクはやってない」も事実に基づくものだし、
痴漢をでっちあげた詐欺事件もあったことだし、冤罪リスクはかなり高いと思った方がいい。
満員電車では両手を上げて、携帯電話はカメラ機能無しにするくらいがいいかもしれない。
20代、社会人入り口の若い大事な時期に犯罪者扱いされた彼は、
就職もままならず、国を相手に損害賠償を求めている。
痴漢冤罪に巻き込まれ、国家権力の脅威の下で、
皆さんはどこまで「さわってない」と言い続け切れるだろうか?
「それでもオレはさわってない」
「さわってない」
「さーてぃない」
「39」
どーも、失礼しやした!
http://www.youtube.com/watch?v=y6Vcav-LETw&feature=related
Posted by takichi at 23:06│Comments(0)
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