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2010年01月06日

父との確執

父との確執

正月早々、飲んだくれやがって。

食事を一緒にしたのはいいけど、一人だけ酔っ払いやがって。

小言なのか、いちゃもんなのか、どっちつかずのくだらないことばかりほざきやがって。

普段はあまり話もしない癖に、酔うとやたら声がデカくなりやがって、

お店の他のお客さんが振り向くくらいで、一緒にいるこっちが恥ずかしかったぜ。

何度も電話かけてくるんじゃねーよ。

オヤジはオヤジの世界で飲んでろ。

二度とオヤジの酒には付き合わないぜ。

昔、モテた話なんて聞きたくもないぜ。

偉そうに、人生訓みたいなこと言ったって、説得力なんかひとつもねーぞ。

じじいはじじいらしくジャージでウォーキングしてりゃいいんだよ。


決して、うちの息子のセリフではないので勘違いしないように願いたい。


ある事情があって、オレとオヤジには今でも確執がある。

かと言って、険悪な仲かと言うと、そうでもない。

まだ元気に生きているので、確執について詳しく語りたくはない。

ただ、正月に家族で飲んだ時の気持ちを、文章にしてみただけ。


ジェネシスのベーシストだったマイク・ラザフォードのこの曲「Living Years」は、

父親へのレクイエムなのである。

ミュージシャンを目指すラザフォードに全く理解を示さない父親、

父親との諍いに辟易したラザフォードは両親の元を離れる。

後にジェネシスで大成功を収めるが、その時・・

理解を得られないまま父親は他界したのである。

確執を残す父親の死に、インスパイアされて出来た作品だったのだ。


この曲のエピソードにインスパイアされてオレは、オヤジの文句をたれてみた。

ラザフォード親子の確執と酔っ払い親子の確執は、種類が違うようだ。

インスパイア後の息子の言葉が、これだけ違うんだから。

http://www.youtube.com/watch?v=z8mPS0-2Xq8&feature=channel

Every generation
Blames the one before
And all of their frustrations
Come beating on your door

すべての世代において
前者は非難するもの
欲求不満の全ては
心の扉を叩きはじめる

I know that I'm a prisoner
To all my Father held so dear
I know that I'm a hostage
To all his hopes and fears
I just wish I could have told him in the living years

父親に愛されていた自分はまるで囚人だった
両親の期待と不安を全て一身に背負いこんだ
人質だった
両親が生きているうちにこんな本当の自分の気持ちを
伝えることができるだろうか

Crumpled bits of paper
Filled with imperfect thought
Stilted conversations
I'm afraid that's all we've got

くしゃくしゃに丸まった紙に
まとまらない考えが託される
ぎこちの無い会話は
自分たちを包む気持ちに恐れを抱いている

You say you just don't see it
He says it's perfect sense
You just can't get agreement
In this present tense
We all talk a different language
Talking in defence

君がそれを見えないというなら
それは正常な感覚なんだ
こんな状態だったら
気持ちの同意なんて出来ないさ
違った言葉で話す自分たちは
自分を守ることしか話さないもの

Say it loud, say it clear
You can listen as well as you hear
It's too late when we die
To admit we don't see eye to eye

大きな声で、はっきりと話すんだ
そして出来るだけ良く聞くんだ
お互いの気持ちが全く合わない事を認めるのは
死んでからでは遅すぎるんだ

So we open up a quarrel
Between the present and the past
We only sacrifice the future
It's the bitterness that lasts

現在と過去の間で
葛藤が起きれば
自分たちの未来に犠牲になるだけ
それは人生の最後まで残る苦しみ

So Don't yield to the fortunes
You sometimes see as fate
It may have a new perspective
On a different day
And if you don't give up, and don't give in
You may just be O.K.

だから未来を嘆かずに
時に運命に翻弄されるだろうけど
全く違った時に
新たな展望が見えてくるかもしれない
あきらめず、負けずにいれば
良い時もやってくるさ

Say it loud, say it clear
You can listen as well as you hear
It's too late when we die
To admit we don't see eye to eye

大きな声で、はっきりと話すんだ
そして出来るだけ良く聞くんだ
お互いの気持ちが全く合わないのを認めるのは
死んでからでは遅すぎるんだ

I wasn't there that morning
When my Father passed away
I didn't get to tell him
All the things I had to say
I think I caught his spirit
Later that same year
I'm sure I heard his echo
In my baby's new born tears
I just wish I could have told him in the living years

父親がこの世を去ったその朝
自分はそこにいなかった
自分が言いたかったことは何一つ
父に伝えることが出来なかった
何年か後に
ようやく父親の魂に触れた気がした
新たに生まれた生命の息吹に
父の声がこだましているのを確信した

生きているうちに話しておきたいことがたくさんあるんだ

Say it loud, say it clear
You can listen as well as you hear
It's too late when we die
To admit we don't see eye to eye

大きな声で、はっきりと話そう
そして出来るだけ良く聞こう
お互いの気持ちが全く合わないのを認めるのは



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Posted by takichi at 20:40│Comments(0)UK
 
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