本日朝、倒産会社を追っかける帝国データバンクのベテラン調査員を追跡するテレビドキュメントを観た。
頭も禿げ上がり、虫眼鏡を鼻の先に乗っけるような老眼鏡をしている大ベテランが、
一調査員として、ゼエゼエしながらも「まだまだ現役です」と外回りで頑張っている姿に、
引き寄せられるように見入ってしまった。
中小企業の実情や、倒産の実態、取込詐欺、計画倒産、夜逃げ等、それらしい取材ではあったが、
その中身にどうのこうの思ったわけではないし、それについて書きたいわけでもない。
老練な調査員に対する思いを、切々とウェットに書きたいわけでもない。
金融機関勤務時代に調査員との情報のやり取りもあり、それなりに関わりのある職種の人達だし、
仕事の中身にも興味はあるにはあるが、今書きたいメインはそんなことではない。
先週の木曜日、帝国データバンク南の島支店の当社担当と初面談したばかりで、その印象が頭を過ぎった。
嫌らしさのないスーツ・ネクタイの着こなし、慇懃過ぎない挨拶、応対、印象の良い口調、語感、語彙、
なかなかの好印象に話が弾んだのだ。
何が一番良かったかって、それはもう、
本日のタイトル「スピード、テンポ、リズム」なのだ。
オレはもともと、早口でポンポン喋るタイプ、会話の展開が早ければ早いほど気分が良くなる。
お酒を飲むと普段の2倍から3倍は早くなるので、
周りが付いていけない、または意味がわからないと、顰蹙を買うことも多い。
だから普段は意識して、スピード・テンポ・リズムを落とすように心がけている。
45回転シングルレコードを33回転で聴くような感じ、
ヒップホップを南京玉簾並みにするように努力している気分かな。
自分では親切丁寧に説明しているつもりでも、相手を理解させきれなければ意味のないことで、
自分のスピード・リズム・テンポばかりに固執する必要はない。
でも・・・、
気分は盛り上がらないのが正直な気持ち。
酒の席は、仕事関係よりもプライベートが多いので、
高田純次的ナンセンス会話のオレのスピード・リズム・テンポが中心になったりするので心地よいことも多い。
仕事の中でもそんな乗りを求めることもおかしい話ではあるが、
久しぶりにスピード・テンポ・リズムが合致した彼との会話に、
最近業務の中で、あらためて人種の違いに注目している自分を再発見しつつ、
「この感じいいな~、懐かしいな~」とか思ってしまったのだ。
オレの身体の中にしっかり残っている、金融機関的物の見方、考え方が、
同種の人間と同伴したときに、スピード・テンポ・リズム・と言う形でピッタリきていたようだ。
なぜ、そう思ったかと言うと、帝国データバンクだけではなく、
ライバルのTSRの当社担当ともスピード・リズム・テンポが合っていると思っているからなのだ。
年齢は確認していないけど、おそらく、帝国30代前半、TSR20代後半、
世代ギャップも大きいながら、一方的ではあるが、世代を超え同じ人種の臭いに喜びを覚えた、と言うこと。
銀行時代のセカセカした生活に見切りをつけ、今はスローライフにどっぷり浸かるはずなのだが、
残念ながら、25年の垢がまだ溜まっているようだ。
締めは、落ち着いたクリスマスソングで、心の垢を落としておこう!
「Michael Bubl?」で「Home For Christmas」