スピード、テンポ、リズム

takichi

2011年12月04日 23:23




本日朝、倒産会社を追っかける帝国データバンクのベテラン調査員を追跡するテレビドキュメントを観た。

頭も禿げ上がり、虫眼鏡を鼻の先に乗っけるような老眼鏡をしている大ベテランが、

一調査員として、ゼエゼエしながらも「まだまだ現役です」と外回りで頑張っている姿に、

引き寄せられるように見入ってしまった。

中小企業の実情や、倒産の実態、取込詐欺、計画倒産、夜逃げ等、それらしい取材ではあったが、

その中身にどうのこうの思ったわけではないし、それについて書きたいわけでもない。

老練な調査員に対する思いを、切々とウェットに書きたいわけでもない。

金融機関勤務時代に調査員との情報のやり取りもあり、それなりに関わりのある職種の人達だし、

仕事の中身にも興味はあるにはあるが、今書きたいメインはそんなことではない。


先週の木曜日、帝国データバンク南の島支店の当社担当と初面談したばかりで、その印象が頭を過ぎった。

嫌らしさのないスーツ・ネクタイの着こなし、慇懃過ぎない挨拶、応対、印象の良い口調、語感、語彙、

なかなかの好印象に話が弾んだのだ。

何が一番良かったかって、それはもう、

本日のタイトル「スピード、テンポ、リズム」なのだ。

オレはもともと、早口でポンポン喋るタイプ、会話の展開が早ければ早いほど気分が良くなる。

お酒を飲むと普段の2倍から3倍は早くなるので、

周りが付いていけない、または意味がわからないと、顰蹙を買うことも多い。

だから普段は意識して、スピード・テンポ・リズムを落とすように心がけている。

45回転シングルレコードを33回転で聴くような感じ、

ヒップホップを南京玉簾並みにするように努力している気分かな。

自分では親切丁寧に説明しているつもりでも、相手を理解させきれなければ意味のないことで、

自分のスピード・リズム・テンポばかりに固執する必要はない。

でも・・・、

気分は盛り上がらないのが正直な気持ち。

酒の席は、仕事関係よりもプライベートが多いので、

高田純次的ナンセンス会話のオレのスピード・リズム・テンポが中心になったりするので心地よいことも多い。

仕事の中でもそんな乗りを求めることもおかしい話ではあるが、

久しぶりにスピード・テンポ・リズムが合致した彼との会話に、

最近業務の中で、あらためて人種の違いに注目している自分を再発見しつつ、

「この感じいいな~、懐かしいな~」とか思ってしまったのだ。

オレの身体の中にしっかり残っている、金融機関的物の見方、考え方が、

同種の人間と同伴したときに、スピード・テンポ・リズム・と言う形でピッタリきていたようだ。

なぜ、そう思ったかと言うと、帝国データバンクだけではなく、

ライバルのTSRの当社担当ともスピード・リズム・テンポが合っていると思っているからなのだ。

年齢は確認していないけど、おそらく、帝国30代前半、TSR20代後半、

世代ギャップも大きいながら、一方的ではあるが、世代を超え同じ人種の臭いに喜びを覚えた、と言うこと。


銀行時代のセカセカした生活に見切りをつけ、今はスローライフにどっぷり浸かるはずなのだが、

残念ながら、25年の垢がまだ溜まっているようだ。

締めは、落ち着いたクリスマスソングで、心の垢を落としておこう!

「Michael Bubl?」で「Home For Christmas」


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