昨日の続きになるけど、高3のクラスメイトで、オレと同姓同名だった男、
オレと区別するために「三級」と呼ばれていたあいつ。
大学の頃にはオレのバイト先に遊びに来たり、武蔵境に住む共通の友人の家に一緒に泊まりに行ったり、
五反田のそいつのアパートにも遊びに行った覚えがあるくらい、頻繁に付合いはあった。
大学卒業後、かれこれ27年前、東京で就職している噂は聞いていたのだが、
その後は音信不通の消息不明状態。
同姓同名ということもあるのだが、それ以外にもキャラの面白さで思い出したりする変な奴なのだ。
見た目は、どちらかというと、お洒落とは程遠い真面目系だから、
行動の意外性に驚かされることが多かった。
高校の時、授業に遅れたか何かで先生に怒られ、
「頭を冷やして来い」と怒鳴られると、
さっさと教室を出て行った。
しばらくすると、向かいの校舎で、教室から丁度見える位置でチョロチョロしている変な男がいる。
水道で頭を濡らし、こちらの様子を窺っている奴の姿だった。
「あいつ本当に頭を冷やしているよ」と教室中クスクス笑っていたことを思い出す。
大学の頃、いきなりオレのバイト先を訪ねてきたんだけど、
パンチパーマのガクラン姿で現れやがった。
「おめー、今頃何でそんな格好してんだ?」と聞くと、
大学で応援部に入っていると言う。
「応援部もよくわからないが、横浜までこの格好で来るか?普通」
「#$&%$%#」
意味不明な返事しか返ってこない。
武蔵境の友人の家に泊まった時は、
ワインの飲み過ぎで、
仰向けで熟睡しながら「ゴボゴボ」と吐いていた。
放っておけば窒息死寸前だった、消息不明は窒息死ではないかと心配になってしまう。
不良ではないし、学校もサボってはなかったし、成績も良かったと思うけど、
今で言う「オタク」系だったのかもしれない。
オレは、服装ばっか気にして女の子のケツばかり追っかけているカッコつけ高校生だったんだけど、
なぜか、そんな「オタク」キャラの同姓同名の奴の家に遊びに行ったりしているのだ。
この辺の性格は自分でもよくわからないところがあるのだが、
明らかに趣味や雰囲気の異なるグループに入り込んで遊んでいたりする。
傍目では、カッコつけの不良がオタク系や真面目系と一緒にいるのは変な感じもするだろうが、
オレの中にも、オタクな部分、真面目な部分があるわけで、素直に好奇心に従っただけだろう。
で、そいつの家に遊びに行って見つけたのが、変なノート、
なんと、テレビ番組を毎週カントダウンしてたのだ、しかもコメント付きで!
「今週の1位は〇〇、先週に続き連続での1位は快挙と言える」とかなんとか、
かなり笑ってしまったけど「こいつすげー面白い奴だな~」と感心した。
今思えば、カウントダウンものの走りだし、ブログのようでもあるし、大したもんだと今更ながらに思うのである。
で、その時の連続1位が本日のお題「トミーとマツ」だった。
国広富之と松崎しげるが主役の刑事ドラマで、普段はナヨナヨとした国広のトミーだが、
松崎のマツが、「こら、弱虫、だらしないぞ、トミー、お前は女か、トミ子か~」の言葉に激怒し、
ほうれん草を食べたポパイのように大変身して犯人をこてんぱんにするという、かなりくだらないドラマ。
と言うことで、本日は「トミーとマツ」のテーマ、
にするわけがなく、
同じ時間帯だったと思うけど、人気刑事ドラマ「夜明けの刑事」のテーマを選曲させてもらった。
一応、洋楽ブログだし、ポール・ロジャースにご登場願いたいとうそれだけの話。
更に、オタク「三級」のナンセンスに敬意を表し、同ドラマテーマで「鈴木ひろみつ先生」にも登場願おう!
夜明けの刑事 ポール・ロジジャース
夜明けの刑事 鈴木ひろみつ