イギリスのフォーク

takichi

2010年01月22日 21:03



「日本の沖縄の猫の肉球」


どの番組だったか忘れたけど、お笑い番組で、「江頭」が物真似をするコーナーがあった。

いつもならパソコンを開いているか、本を読んでいるかのどっちかなので、まともに見ることはない。

なぜかその日は、例の血管が切れそうな江頭アクションを見てしまっていた。

どの物真似も、BB・キングみたいに、ためて、ためて、ためて、名前を言うだけの下らないもの。

ただひとつだけ、思わず笑ってしまった物真似があった。

司会か誰かが「プラズマテレビの物真似をお願いします」と、無理なリクエストをした。

江頭は何度も「なに?」と聞き返した後に、他の物真似と同じパターンの力み顔で、

「フランスのテレビ、フランスのテレビ」と言いながら、部屋中を歩き回っていたのだ。

バカな物真似注文に、これまたバカの二乗の聞き違い物真似、江頭が生き残れる芸能界ってすごい。

「何を言ってるんだ、こいつ?」と思われた方、

実は、本日のブログタイトル「イギリスのフォーク」に掛けたつもり。

本日の音楽記事、「Bert Jansch」と「Pentangle」につなげるための前振りだったのだ。


ウッディ・ガスリー、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョン・バエズ、ジョニ・ミッチェル等、

アメリカのフォークシンガーは、簡単に名前をあげることができる。

洋楽でフォークと言えば、USA産のミュージシャンが取り上げられることが多いからだ。

イギリスはどうだろう?

強いてあげればヴァン・モリソンぐらいで、なかなか名前が出てこないのでは?

特に本日紹介する「バート・ヤンシュ」と「ペンタングル」をご存知の方はかなりの洋楽強者だ。

音楽情報誌や音楽番組でもほとんど話題にならなかったUKフォークに詳しい方には、

takichi創設「ほぼUKネイティブ賞」を授与したくなる。

だからと言ってオレも詳しいわけではないけど、

例によって例のごとく、渋谷陽一の影響で知っているミュージシャンであった。

特に「ペンタングル」のギタリスト「バート・ヤンシュ」は、

あの「ジミー・ペイジ」が多大な影響を受けたと言うから、聴かないわけがない。

アメリカのフォークは、電気ギターを抱えだしてから、フォークロックと呼ばれるようになったが、

このイギリスのフォークは、どちらかと言うとジャズの香りが強い。

ウッドベースの音もそうなんだけど、小難しいコードを弾いているギターの影響もある。

文学青年、ジャズ喫茶、安保闘争、安田講堂、セクト、反体制、煙草の煙、冷めたコーヒー、

そんな言葉を連想する「イギリスのフォーク」を聴くと、

パンクとは異なる「静かな過激さ」を感じてしまう。

オレだけかな?

まずは1曲目、フォークらしい曲を聴いてみて!

http://www.youtube.com/watch?v=_q9of8OhkeQ

次にバート・ヤンシュの素朴なギターの音色と歌声に癒されてみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=uAuHUOfaWqY&feature=related

そして、これはジャズじゃないの?って感じのインストナンバー。

http://www.youtube.com/watch?v=xRrnHrnweFg

明日の畑人会議は、真面目に文学でも語ろうかと思う!

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