I Can't Live!

takichi

2009年11月30日 21:39



14時間ぶっ通しで酒を飲んだアホなオヤジの名は、takichiと言う。

彼は11年前、銀行人事部で採用担当者であった。

就職を希望する大学生と一日中面接を行い、銀行に適正があると思われる学生を選抜する仕事だ。

見込みのある学生とは1対1で何時間でも面接し、その資質に光るものを感じれば、

採用責任者である人事部長へ、内々定の推薦を行うのである。

当時の人事部では、採用に関する採用担当者の権限は絶大で、

takichiが推薦を行った学生は、余程のことが無い限り、内々定を得ることができたのだ。

就職希望の学生にとって、takichiをクリアすることが、就職への道だった。

ところが、takichiと言う男は、一筋縄でいくようなタイプではなく、

どんなに高学歴だろうが、どんなに成績が良かろうが、どんなに金融の知識をひけらかそうが、

簡単になびいてくれない。

全く予想もしない質問ばかりで、事前に学んだ面接のテクニックがひとつも通用しない。

takichiの面接を受けた多くの学生が、

「銀行ってこんな所だったっけ?」と首を捻って帰って行った。

当時の銀行を取り巻く環境は、「ビッグ・バン」と言う言葉で表わされるように、

爆発寸前の果てしない可能性と、裏に潜む闇の世界が同居していて、

銀行に対する先入観を裏切るtakichiの対応が、そんな変わり目の金融界とオーバーラップし、

魅力的な世界に感じる学生も多かった。

これは、明らかに銀行の罠だったのだ。

そして、その罠に嵌った平成11年度入行者たちが、今年入行10周年を迎えた。


長い前置きになってしまったけど、土曜日は、その10周年パーチーがあって、

当時の人事採用ラインの一人として、オレもお呼ばれに預かった。

ホテルのパーチールームで、

お昼の12時30分会場、13時開宴と言う結婚式みたいなスケジュールで行われた。

久しぶりに会う人事、研修関係者と話も盛り上がり、ビールも酒もガンガン進んだ。

あの頃20代のあいつらが、30代の中堅面してて頼もしく、ガンガン酒が進んだ。

立席パーチーだけど、椅子を引っ張り出し、ドカッと座って、ガンガン酒が進んだ。

夕方4時からは、小洒落たレストランで、ドッシリ落ち着いて、ガンガン酒が進んだ。

その後の記憶が定かではないが、いつもの畑人仲間と連絡を取り、ガンガン飲んだようだ。

全く定かではないが、帰宅した時間が夜中の2時を回っていたようだ。

「14時間酒を飲み続けるバカオヤジ」と、家で評判になっているので間違いないだろう。

「信じられない!お前は酒が無いと生きていけないのか?」

「Cannot you live if there is no sake?」

「I Can Live without sake!」

http://www.youtube.com/watch?v=S9aNIhxIz10

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