Sara Smile
二人で過ごしたあの時間が懐かしくて、
いつもの君のおどけた笑顔が、今でもすぐ側にあるようで、
切なくて、苦しくて、いたたまれなくて、
涙なんて流すはずはないさ、
ただ、自分でも知られないうちに、
目の前の、あるはずもない息づかいに、そっと両手を伸ばしている。
何も無いことなんて、最初からわかっているよ、
両手を開き、ただじっと深く刻まれた手のひらの、左上がりの線を見つめるだけさ。
ぼやける目の前にはもうひとつ、右下がりの複雑な弧を描く線が・・・。
「私と一緒だよ」
いたずらっぽく、下から覗く君の瞳が眩しくて、
「君と一緒で良かった」と
素直に言えれば良かった。
「どうせ、オレの手相なんて大したことないさ」
「知能線が複雑に小さな線を抱えたまま右端に垂れ、運命線は手のひらの中央で途切れ、忍耐線はまあまあ延びてるとしても、人気線、仕事線は無いに等しいですな、単純で判りやすいけど、大したことありま線」
「どうせ、オレは半年前まで、仕事線かった」
と言うことで、明日から10月、本格的な秋に向け、恋するバラッド!
Boyz II Men 「Sara Smile」
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