Sara Smile

takichi

2010年09月30日 21:53



二人で過ごしたあの時間が懐かしくて、

いつもの君のおどけた笑顔が、今でもすぐ側にあるようで、

切なくて、苦しくて、いたたまれなくて、

涙なんて流すはずはないさ、

ただ、自分でも知られないうちに、

目の前の、あるはずもない息づかいに、そっと両手を伸ばしている。

何も無いことなんて、最初からわかっているよ、

両手を開き、ただじっと深く刻まれた手のひらの、左上がりの線を見つめるだけさ。

ぼやける目の前にはもうひとつ、右下がりの複雑な弧を描く線が・・・。

「私と一緒だよ」

いたずらっぽく、下から覗く君の瞳が眩しくて、

「君と一緒で良かった」と

素直に言えれば良かった。


「どうせ、オレの手相なんて大したことないさ」

「知能線が複雑に小さな線を抱えたまま右端に垂れ、運命線は手のひらの中央で途切れ、忍耐線はまあまあ延びてるとしても、人気線、仕事線は無いに等しいですな、単純で判りやすいけど、大したことありま線」

「どうせ、オレは半年前まで、仕事線かった」

と言うことで、明日から10月、本格的な秋に向け、恋するバラッド!

Boyz II Men 「Sara Smile」

関連記事